オフィスに盆栽を置くと生産性が上がる?
緑化の心理的効果

「ちょっとした緑」が、仕事の質を変える?

リモートワークやABW(Activity Based Working)の広がりにより、オフィスの役割は「ただ働く場所」から、「集中力を高め、創造性を引き出す空間」へと変化しています。

そんな中、あらためて注目されているのが植物による空間の“緑化”です。

中でも、日本らしさを兼ね備えた盆栽は、単なる装飾ではなく、集中・癒し・アイデンティティ演出を兼ねた存在として、多くの企業で導入が始まっています。

データで見る「植物×仕事環境」の効果

オフィスの緑がもたらす科学的メリット

以下は、植物や自然要素がオフィスワーカーに与える影響を示した研究結果です:

  • 生産性と集中力の向上
    英国エクセター大学の研究によると、植物を配置したオフィスでは、従業員の生産性が15%向上したと報告されています。​これは、植物が視覚的な快適さを提供し、集中力を高める効果があることを示唆しています。 ​

    参考:Plants in offices increase happiness and productivity
  • ストレス軽減と感情の安定
    千葉大学大学院園芸学研究科の岩崎寛教授らによる研究では、実際のオフィスに植物を設置したところ、従業員の「緊張・不安」「抑うつ・落ち込み」「怒り・敵意」「疲労」「混乱」といった負の感情が有意に低下しました。​これは、植物が職場の心理的環境を改善し、ストレスを軽減する効果を持つことを示しています。

    参考:オフィス緑化が勤務者に与える心理的効果に関する研究(PDF)
  • 創造性の促進
    オランダの心理学者クレイグ・ナイト氏の研究では、植物があるオフィス空間では、作業エンゲージメントが45%向上し、不安や疲労感が28%減少したと報告されています。​これは、植物が創造的な思考を促進し、従業員のエンゲージメントを高める効果があることを示しています。
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なぜ“盆栽”なのか?観葉植物との違い

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項目
観葉植物(例:パキラ、モンステラ等)
盆栽(例:黒松、もみじ等)
見た目の印象 南国系・洋風のものが多く、明るくカジュアルな印象 日本的・静謐・凛とした印象。和の空間やモダン空間に調和しやすい
サイズ・形状 葉が大きく、高さや広がりがあるものも多い コンパクトで鉢の中に風景を再現するミニマルな造形
季節感
年中グリーンが一定で、変化は少なめ。
樹種によっては葉の色や形が季節で変わる
(例:紅葉、落葉など)
メンテナンス 水やりや剪定は比較的容易(品種による) 水やりと定期的な日照時間の確保が必要。
一般的に繊細な管理が求められる。
文化的背景・演出性 欧米や熱帯地域由来が多く、グローバルに汎用性がある

日本文化を象徴する伝統芸術。和の演出や外国人への印象づけに効果的

コスト感 比較的リーズナブルなものも多く、導入しやすい

高級志向のものは価格が高め。空間演出の質向上に投資価値がある

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明るく開放的な空間づくり → 観葉植物
落ち着きや格を求める空間づくり → 盆栽

と言えるかもしれません。
「どちらが優れているか」ではなく、「空間の目的や雰囲気に応じて選び分ける」ことが最も重要です。

“整った空間”が、“整った思考”を生む

クリエイティブに考え、冷静に判断し、長時間の作業に向き合う
―― そうした働き方には、「落ち着いた環境デザイン」が必要ではないでしょうか。

オフィスにおける盆栽は、自然の美と静寂を宿す、時間の流れすら変える空間装置となりうるものです。

申し込みは下記の問い合わせから